衣替えはいつ?3つの気温で決める時期と素材別のしまい方

秋の衣替えは、朝の最低気温が18℃を下回ったら長袖を手前に出し、最高気温が20℃を下回る日が続いたら夏物をしまい、最低気温が10℃を下回ったらコートを出す、の3段階で進めます。春は同じ3つの数字を逆にたどり、しまう服はどれも洗って完全に乾かしてから、素材に合った袋や箱に入れます。
衣替えは3つの気温で決める:18℃、20℃、10℃
6月1日と10月1日は、学校や会社の制服を替える日です。沖縄など南西諸島では5月1日と11月1日、北海道では6月15日と9月15日に替えることも多く(衣替え)、日付そのものが地域の気温に合わせてずらしてあります。私服も、カレンダーより天気予報の数字で替えたほうが、しまった箱をまた開けずにすみます。秋は次の順に進めます。
- 朝の最低気温が18℃を下回ったら、長袖と薄手の羽織りを手前に出します。ライオンとウェザーニューズの調査では、最低気温が20℃を切ると約5割、18℃で約6割の人が半袖から長袖に替えていました(Lidea)。半袖はまだしまわず、奥に寄せておきます。
- 最高気温が20℃を下回る日が1週間続いたら、半袖、リネン、サンダルをしまいます。日中も羽織りなしでは肌寒くなる気温です。
- 朝の最低気温が10℃を下回るようになったら、ウールのコート、厚手のニット、ブーツを出します。
春は同じ数字を逆にたどります。最低気温が10℃を上回るようになったらコートとブーツを、最高気温が20℃を上回る日が続いたら厚手のニットをしまって夏物を出し、最低気温が18℃を上回るころには長袖を奥に寄せます。
1と2のあいだの数週間は、夏物と秋物が並んだままで構いません。暑さが戻った日に、しまった箱を開け直さずにすみます。何度で何を着るかは、気温別の服装の早見表で確かめられます。
3つの目安が来る時期は、街によって1か月以上ずれます。下は気象庁の平年値(1991〜2020年)の、月ごとの最高気温と最低気温から見たおおよその時期です。
- 札幌:秋は8月下旬、9月下旬、10月上旬。3つがひと月半に詰まっていて、夏物をしまって1週間ほどでコートの季節になります。春にコートをしまうのは5月下旬、半袖が主役になるのは7月中旬です。
- 仙台:秋は9月中旬、10月中旬、10月下旬。春はコートが5月上旬、半袖が6月下旬です。
- 東京:秋は9月下旬、10月下旬、11月上旬。10月1日は1つめの目安とほぼ重なりますが、夏物を全部しまうのは10月下旬です。春はコートが4月中旬、半袖が6月上旬。
- 大阪:秋は10月上旬、11月上旬、11月中旬。春はコートが4月上旬、半袖が5月下旬です。
- 福岡:大阪とほぼ同じで、秋は10月上旬、11月上旬、11月中旬。春もコートが4月上旬、半袖が5月下旬です。
- 那覇:最低気温が18℃を下回るのは12月上旬から4月上旬まで。最高気温は1月の平年値でも19.8℃なので、夏物をしまう必要はほとんどなく、長袖と薄手の羽織りを足せば冬を越せます。
平年値は30年の平均で、暑さが長引く年は後ろにずれます。ウェザーニュースは2026年、東京で長袖が主役になるのは10月中旬と予想しています。日付ではなく、その週の予報で決めます。
しまう前に、この夏着なかった服を分ける
箱に入れた服は、次の夏までそこで待ちます。この夏一度も着なかった服を洗ってたたんでしまうのは、その服をもう1年持ち続けるということです。夏物をベッドの上に広げて、3つの山に分けます。
- しまう服:この夏に着た服と、来年も着る服。
- 出しておく服:Tシャツ、薄手のシャツ、デニム、薄手のニットのように、季節を問わず着るもの。冬はニットやコートの下で使えます。暑さが戻る日のために、半袖2〜3枚とサンダル1足も手前に残します。
- 手放す服:合わない服、傷んだ服、落ちないシミのある服。
この夏着なかった服には、1枚ずつ理由を聞きます。「きつい」「生地が暑い」なら手放す山へ。「何とも合わない」なら、同じ色や形を次に買わないように覚えておきます。「着る機会がなかった」ならしまってもいいのですが、箱のいちばん上に入れます。来年箱を開けたときに最初に目に入り、それでも着なければ手放します。
何を着なかったかを記憶だけでたどるのは難しいものです。着たものにgussyで印を付けているなら、クローゼットを「眠っている服」で並び替えると、一度も着ていない服と3か月間着ていない服が上に並び、この夏手に取らなかった服がひと目でわかります。
取れかけのボタン、ほつれ、動きの悪いファスナーも今のうちに直します。直すつもりの服は、直さないまま箱から出てきて、また1年着られません。

素材別のしまい方:洗って乾かしてから、合う入れ物へ
しまう服は、1回しか着ていないものも洗うかクリーニングに出し、完全に乾かしてからしまいます。全国クリーニング生活衛生同業組合連合会(全ク連)も、1回でも着た服は洗濯かクリーニングで汚れを落としてから保管するよう勧めています。目に見えない汗や皮脂は、箱の中で何か月もたつうちに黄ばみになり、湿ったままの服はにおいとカビのもとになります。
| アイテム | しまう前に | たたむか掛けるか | 入れるもの |
|---|---|---|---|
| 綿のTシャツ、シャツ、ワンピース | 洗って完全に乾かす。えりと脇の汚れを確認 | たたむ | 衣装ケース、布の収納袋、圧縮袋 |
| リネンのシャツ、パンツ | 洗って完全に乾かす | ゆるくたたむか丸める | 布の収納袋。圧縮すると深いしわが残る |
| シルク、レーヨン、サテン | 洗濯表示を見て手洗いかクリーニング | 掛ける | 不織布のカバー |
| デニム | 裏返して洗う | たたむ | 衣装ケースか圧縮袋 |
| 水着 | 真水で手洗いし、日陰で平干し | 平らに置く | 布の袋 |
| サンダル | 底と中を拭いて乾かす | 中に紙を詰める | 箱か布の袋 |
| ウール、カシミヤのニット | おしゃれ着用洗剤で手洗いかクリーニング。平干し | たたむ。掛けない | ふた付きケースか布の収納袋。防虫剤を上に |
| ウールのコート | ブラシをかけるかクリーニング。ポケットを空に | 肩幅の広いハンガーに掛ける | 不織布のカバー。圧縮しない |
| ダウン | 洗濯表示に従って洗い、完全に乾かす | ゆるくたたむか掛ける | 大きめの布の袋。長く圧縮しない |
| 革のジャケット、ブーツ | 固く絞った布で拭き、革用クリームを塗る | ジャケットは掛け、ブーツには紙を詰める | 布のカバーか箱。ビニールは使わない |
表の冬物の行は、春に冬物をしまうときに使います。入れ物は素材で選びます。
- 布の収納袋(不織布や綿):ほこりを防ぎながら、湿気を逃がします。ファスナーを閉めれば虫も入りにくく、リネンやダウンのように湿気をためたくないものに向きます。
- 圧縮袋:場所はいちばん空きますが、服を押しつぶして深いしわをつけます。綿、デニム、化繊の夏物向きで、ウール、カシミヤ、ダウン、革は長く入れません。中の湿気は逃げ場がないので、完全に乾いた服だけにします。
- ふた付きの衣装ケース:虫、ほこり、水にいちばん強く、防虫剤の成分も中にこもります。ウールやカシミヤのニットは、ここに防虫剤と一緒に。押し入れやベッドの下に向き、除湿剤も1つ入れておきます。
クリーニングから戻った服は、ポリ包装を外して風を通してからしまいます。全ク連のお手入れ情報は、カバーを掛けるなら通気性のある不織布のものを、長くしまうなら密閉性の高い衣装箱に乾燥剤を入れてカビを防ぐことを勧めています。置き場所は、湿気が少なく光が当たらない、風通しのいいところを選びます。押し入れなら下段より上段、クローゼットの上段やベッドの下も使えます。段ボール箱は湿気を吸うので、長くしまうのには向きません。

衣類の虫(イガ、コイガ、カツオブシムシの仲間)は、ウール、カシミヤ、シルクのような動物の繊維を好み、綿や麻も食べます。ポリエステルでも、食べこぼしや皮脂で汚れていれば食べられることがあります。エステーによると、衣類の虫は気温15〜25℃で活発になり、ヒメマルカツオブシムシは4〜5月ごろに大発生します。春にしまう冬物こそ、洗ってからしまいます。
防虫剤は、1つの入れ物に1種類だけにします。全ク連によると、においのあるタイプ(パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのう)は種類の違うものと一緒に使うとシミや変色の原因になり、無臭のピレスロイド系だけがほかと併用できます。防虫成分は上から下へ広がるので服のいちばん上に置き、入れ物は密閉できるものを選びます。
小さな子どもがいる家では、防虫剤を手の届かないところで使います。日本中毒情報センターによると、しょうのうとナフタリンは毒性が高く、かけらでも口に入れたらすぐに受診し、牛乳は飲ませません。
冬物を出したら4つを確認:虫食い、シミ、カビ、サイズ
箱から出した服は、まず日陰で1日風に当てます。こもったにおいは、たいていこれで抜けます。そのうえで1枚ずつ確認します。
- 虫食い:ウールやカシミヤの小さな穴、表面の細い糸、箱の底の砂のような粉を探します。見つけたら、同じ箱の服をすべて洗うかクリーニングに出し、箱と棚を拭きます。
- シミ:しまうときに見落とした汚れが、黄ばんで出てくることがあります。えり、袖口、脇を見ます。白い綿なら酸素系漂白剤が使えます。ウールとシルクは洗濯表示を見て、使えなければクリーニングへ。
- カビ:白や灰色の点と、つんとした湿ったにおいは、箱が湿っていたしるしです。洗って完全に乾かし、その箱は同じ場所に戻しません。
- サイズ:1度は袖を通します。合わない服、毛玉だらけの服、ファスナーの壊れた服は、クローゼットではなくお直しか手放す山へ。ブーツの底と縫い目も見ておきます。
冬のクローゼットは、よく着る服を目線の高さに、コートを出入り口のそばに置きます。ニットは掛けずにたたみます。全ク連も、ニットはハンガーに掛けたまま長く置くと重みで形がくずれるので、なるべくたたむよう勧めています。高く積むと下の1枚を抜くときに崩れるので、1つの山は3〜4枚まで。置き場所は着る頻度で決めるクローゼット収納を参考に。

次の春のための準備も、今のうちにできます。冬物を掛けるときにハンガーを全部逆向きにし、着た服を戻すときに正しい向きに直します。春に冬物をしまうとき、逆向きのままのハンガーがこの冬着なかった服です。
よくある質問
衣替えは何月にする?
制服は6月と10月ですが、私服は気温で決めます。東京の平年値なら、秋は9月下旬に長袖を出し、10月下旬に夏物をしまい、11月上旬にコートを出します。春は4月中旬から6月上旬にかけて逆の順です。
衣替えは洗濯してからしまう?
はい。1回しか着ていない服も、洗うかクリーニングに出して、完全に乾かしてからしまいます。残った汗や皮脂は黄ばみになり、衣類の虫のえさにもなります。
ニットやダウンは圧縮袋に入れても大丈夫?
長くしまうなら避けます。ウールやカシミヤのニット、ダウンは押しつぶされたまま何か月もたつと、ふくらみが戻りにくくなります。圧縮袋は、完全に乾いた綿、デニム、化繊の服に使います。
防虫剤はどこに置く?
服のいちばん上です。防虫成分は空気より重く、上から下へ広がります。1つの入れ物に使うのは1種類だけにします。
クリーニングのビニールは外して保管する?
外します。ポリ包装は運ぶためのもので、湿気がこもります。外して風を通してからしまい、カバーを掛けるなら通気性のある不織布のものにします。
衣替えで出した服が臭いのはなぜ?
多くは、しまったときに残っていた汗や皮脂、湿気のせいです。日陰で1日風に当て、それでもにおうなら洗い直します。次はしっかり乾かしてからしまいます。



